人権教育

新たな課題に対応した人権教育研究推進校としての取組


1 研究当初の児童生徒の状況と課題
 校区にある児童養護施設(光都学園)から登校する児童が全校児童数の 27 %を占める。組織的・計画な個別指導が必要である。 また、学習習慣や生活習慣の確立がなされていない児童もおり、学習指導や学級指導に困難をきたす事例が多い。その場の対応に追われ、真の児童理解や支援が行いにくい状態である。「どの子も安心して学習したり生活したりできる学級経営」「どの子もわかる授業づくり(授業改善)」「自尊感情を養う指導(人権教育)」が本校の課題である。


2 研究テーマ
「対話を通して 学び合う 子どもの育成 」
~自尊感情を高める学級づくりを土台とし た授業づくり~


3 ねらい
 人権尊重の精神のもと、「未来への道を切り拓く力 」を育み、 心豊かで自立する児童の育成

4  具体的な取組
 (1)研究の概要(様式1)
 (2)各領域における取組
   ア 教科における取組
   ・取組の概要(様式2)          【国語:動物園のじゅうい】      ・指導案
   ・取組の概要(様式2)         【理科:発電と電気の利用】       ・指導案
   イ 道徳における取組
   ・取組の概要(様式2)         【青の洞門】             ・実践資料   
   ウ 特別活動における取組
   ・取組の概要(様式2)         【スポーツフェスティバル】   
   エ 総合的な学習における取組
   ・取組の概要(様式2)          【命と向き合う】           ・実践資料 

5 成果と課題
(1)成果
・授業や活動において、めあてを提示することで、主体的な取組方について児童に考えさせることができた。
・振り返りの時間を持つことで、めあてに対する達成感や成功経験を深める機会となり児童たちの自尊感情を高めることができた。
・児童たちが授業や活動中に意見を聞きあう中で、人の考えの良いところを取り入れ、多様な考えから想像力も深まり、相手を思いやる行動につながっていった。
・各関係機関、家庭や児童養護施設、西はりま特別支援学校、SCやSSWとの連携を図り、共通理解のもと、指導体制がとれた。
   
(2)課題
・保護者や地域、関係機関とのさらなる協力と連携が課題である。
・6年生の「部落差別解消をするための教育」にスムーズに移行できるように6年間を見据え、中学にもつなげる人権教育に係わるカリキュラムの見直しを継続する必要がある。
・児童養護施設である光都学園は、播磨特別支援学校、西はりま特別支援学校の両校に行く児童がほとんどで、その子どもが、自分の身に起こったことを客観的にとらえ、置かれている環境を理解するには多くの時間と心の葛藤が必要である。今後も研究テーマである対話を通して学び合い、自尊感情を高める教育を継続したい。